EUがトルコにいる難民への支援金を拡大
EUがトルコにいる難民への支援金を拡大
欧州連合(EU)が、トルコにいる難民を支援するために実施している財政支援計画に、1億2700万ユーロ(約150億円)を追加したと伝えた。

欧州委員会は、トルコにいる難民の財政支援について声明を発表した。
声明で、トルコ赤新月社と国連世界食糧計画(WFP)がトルコにいる難民のために実施している社会適合支援計画の内容で分配する赤新月社への支援金に1億2700万ユーロを追加したこと、この新たな支援によりEUのこの計画への拠出額の合計が11億2500万ユーロ(約1333億円)に達したと伝えられた。
トルコにいる難民を支援するために2016年に設立された合計60億ユーロ(約7112億円)の基金のうち、今日まで56億ユーロ(約6638億円)が割り当てられたと伝えられた声明で、基金の内容で35億ユーロ相当の(約4149億円)の契約が締結され、このプロジェクトに24億ユーロ(約2854億円)の支払いが行われたと述べられた。
社会適合支援計画により、トルコで国際保護または暫定保護を受けて暮らすキャンプ外の難民に基本的な必需品を供給するための支援が行われている。
支援を必要とする人々は、赤新月社カードを通じて家族のメンバー1人あたり、月に120トルコリラ(約2290円)の支援金を受けることができる。
カードの持ち主である難民は、財政支援のおかげで最低限の必需品を直接手に入れることができている。
EUは、2015年11月29日に開かれたトルコ・EU会議で、トルコにいるシリア人のために30億ユーロ(約3556億円)相当の支援をすると約束していた。
2016年3月18日の会議では、30億ユーロ相当の追加の支援を行うことが決定した。
これらの支援金が、トルコにいるシリア難民の医療、教育、インフラ、食糧その他の需要を満たすために行われるプロジェクトに費やされることが決定した。
世界で最多の難民を受け入れているトルコは、EUはトルコにいるシリア難民に向けた財政支援を十分な速さで行っていないと訴えている。
(2019年8月6日)
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